数日続いた強風と一昨日夜半の雨で、昨日の朝には、町内のニセアカシアの花はほとんど散った。あの甘い香りも漂っていなかった。道端や歩道に掃き溜めたように薄汚れた花びらの塊が見られた。空気は澄んでいた。偶然の一致にすぎないのかもしれないが、昨日から嘘のように鼻炎が治った。ニセアカシアの花粉症だったのだろうか。すくなくとも、私の鼻炎はニセアカシアの白い花が雨で散った日に治まったのは事実である。これも何かの縁だと思って、昨夜はYouTubeで西田佐知子のヒット曲「アカシアの雨が止むとき」を久しぶりに聴いた。悲しすぎる内容の歌詞はまったく覚えていなかったのでとても新鮮だった。ちなみに、かつて歌謡曲や広告で使われた「アカシア(の雨、白い花)」は明治期に移入されたこのマメ科の落葉高木ニセアカシア(の白い花)のことらしい。正式の和名はハリエンジュ(針槐)。その名の通り、幹や枝に鋭い刺がある。その白い花は日本各地で蜂蜜の供給源になっていて、長野県ではニセアカシアの蜂蜜が全生産量の8割に達するという。
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