謎の庭園


ハナ



謎の庭園の入口に立つ



ホップ(西洋唐花草, Hop, Humulus lupulus




初めて見るタイプの大きな直立した花をつけたダチュラ朝鮮朝顔



チョウセンシオン(朝鮮紫苑, Aster koraiensis



ダリア(天竺牡丹, Dahlia, Dahlia pinnata



未詳



ヤグルマギク矢車菊, Cornflower, Centaurea cyanus)の仲間か。


あのワサワサ犬のハナではなく、もう一匹の同名犬ハナを連れた奥さんが、町内のビックリ仰天スポットに案内してくれた。散歩コースから脇道にちょっと入った行き止まりの向こう側にそれはあった。百坪大の見事な庭園だった。その庭園の主と親しい奥さんは、そのすぐ近くでムクゲの写真を撮っていた私を見かけて、てっきり私がその庭園の存在を知っていると思って声をかけてくれたのだった。まったく知らなかった。すぐ目と花の先にそんな庭園があったとは。ハナを連れた奥さんの案内で一巡りした。そこには私の植物識別能力をはるかに超えた草木が所狭しと、しかし、気持ちの良い密度と配置で植えられていた。何十年がかりの仕事かと思いを馳せた。花盛りだった。中央に棚が設けられ、ホップをはじめとして数種の蔦が垂れ下がり、その周囲に適度にすり減った切り株の遊歩道が複雑な曲線を描いて園内を巡っていた。やはり見慣れた花や樹に目が行くが、それでも、初めて見る花にも目がとまった。あいにく、庭の主は留守で会うことはできなかったが、この土地でこんな庭園を作り上げ維持している謎の人物にぜひ会って話がしてみたい。