旧道のパン屋

散歩コースからは外れるけれど、近所の旧道沿いにパン屋ができた。開店してもうひと月以上経つらしい。昨日初めて立ち寄った。毎日車でその前を通っていたのに気づかなかった。Boulangerie Malesherbes、ブーランジュリー・マルゼルブ。なぜか、マルゼルブ通りのパン屋という名前。店主がパリのマルゼルブ通りにあるパン屋で修行したのだろうか。クロワッサンがめちゃくちゃ美味そうに見えた。そもそもクロワッサン好きの私は、しかし、メタボ黄色信号が点滅しているので、ぐっと欲望を堪えた。が、しかし、負けた。見た目通り、めちゃめちゃ美味かった。このパン屋は若い夫婦がやっている。店の奥、ガラス張りの向こうで旦那がパンの生地を捏ねたり、焼いている姿が見える。こちらで奥さんがパンを売る。気持ちのよい空気の店だ。二人とも変に気負わない自然体なところがいい。しかも目に見えない気合いがしっかりと入っている。朝8時からやっているのだ。この土地に根づいて続いてほしい。今度、朝の散歩のときに立ち寄って、朝飯用にクロワッサンを買おう。