つらら、Samoyedのハナ








三浦さんちのハナ。

今朝ご主人の三浦さんに初めて会った。ランドクルーザーで出かけるところだった。「いやあ、ハナは可愛いですね。たしか、シベリアの、、」「ロシアのサモエド犬だよ」「ああ、そうでした、、サモエドサモエド、、」三浦さんは、私よりはひと回り以上高齢に見えたが、細身で軽やかな身のこなしと、日に焼けて引き締まった顔に、長髪、口ひげ、鳥打ち帽といったスタイルのせいもあって、どこか遊牧民のような風情があってかっこよかった。ランドクルーザーはさしずめ現代の馬というところか。


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そういえば、チャトウィンは『どうして僕はこんなところに』(asin:4047913243)の中で二度「サモエド(Samoyed)」に触れている。ただし、邦訳では日本語カタカナ表記が「サモエード」(175頁)、「サモイエード」(239頁)と揺れている。少なくとも日本語ウェブ上では「サモエド」が定着しているようである。

ゴーリキーの机いっぱいに小物が並べられ、スーツのそばにはサモエード族(Samoyed)が使うトナカイの革で作った脚絆が展示されていた。(「ヴォルガ川」(1984年)より、『どうして僕はこんなところに』192頁、What Am I Doing Here, p.175)

モンゴル人は草原に生まれ、乗馬と牧畜生活の技術を身につけた狩猟民族だった。彼らが後世に残したごく近しい親族であるトゥングース族とサモイエード族(Samoyed)は、世界で最も非暴力的な人々であり、それは現在も変わらない。(「遊牧民の侵入」(1972年)より、『どうして僕はこんなところに』239頁、What Am I Doing Here, p.221)


参照