久しぶりに帰省する娘を新千歳空港まで車で迎えに行く途中、羊ケ丘通りの両側に巨大な雪の山が出現した。白い古墳のように見えた。雪の墓、雪堆積場である。市街地の雪は除雪、排雪され、大型トラックで運搬されて、融雪施設で下水道を利用して処理されたり、このような河川敷などに設けられた雪堆積場に捨てられる。予算と土地利用の関係で、年々このような雪堆積場の確保は難しくなっているという。他方、雪の活用法も様々な観点から試みられている。
車中で珍しくつけたラジオでは、来週開催される昭和新山国際雪合戦が話題になっていて、思わず聞き入った。今年ですでに22回目を迎えるという。1987年に昭和新山のある北海道壮瞥町の有志の若者たちが発案し、試行錯誤の末、ルールの制定や審判員制度の確立を経て、今や国内外から200チーム以上が参加する「YUKIGASSEN」として国際ルールも定められた立派なウィンター・スポーツになっているという。冬期オリンピックの種目に数えられる日もそう遠くはないだろうという希望的観測も囁かれているという。