日曜日の午後の散歩


プラタナス(紅葉葉鈴懸の木, London plane or Sycamore, Platanus acerifolia


午後、写真に絶好と言われる「魔境」*1にはまだ間があったが、妻と散歩に出る。いつもの散歩道を途中から高台方面の中の沢、南沢と呼ばれる土地の方に上り、ちょうど私がいつも勝手に「原生林」と呼んでいる実際には植樹林の周囲をぐるりと一周することになった。中の沢のカエデ公園では過度な剪定を免れた2本のプラタナスの、たくさんのまん丸い果実をつけた枝を自然に伸ばしている姿が美しかった。いつもとは違うアングルから、シラカバ、トドマツ、カラマツ、ヤナギなどの木々の隙間を通してみる藻岩山の姿も新鮮だった。



南沢トンネル



おお、雪だるま! かなり融けているが、よしよし。東海大四高校のテニスコートの隅っこに。



シジュウカラ四十雀, Great Tit, Parus major)が目の前を掠めて、テニスコートの金網フェンスのそばの雪が解けて露出した地面に舞い降りた。地面に重なってへばりついた枯れ葉をつついていた。餌になりそうなものを探していたのだろう。

*1:かつて藤原新也は午後4時を写真に最適な「魔境」の時刻と呼んだが、光の具合は、もちろん、季節にも、天候にも左右される。また、<世界>の本質的な輝きが光の具合にどこまで左右されるかは疑問である。