今朝、思いがけないトラックバックによってニューヨーク州のロチェスターにあるドライデン・シアターで上映される映画に潔く特化したブログ DRYDEN BLOG が開設されたことを知った。映画の歴史の素肌に触れるような密度の濃い作品紹介に好感が持てる。運営するのはロチェスター在住のオガワさんとカワハラさん。
ニューヨーク州の片隅の、映画の都、ロチェスター。イーストマン・コダックの創始者ジョージ・イーストマンの元邸宅にそなわる小さな映画館ドライデン・シアター。この老舗のレパートリー・シアターで上映される映画について書いていきます。
ジョージ・イーストマン・ハウス（George Eastman House）とドライデン・シアター（Dryden Theatre）の公式ウェブサイトはこちら。
George Eastman House, International Museum of Photography and Film, Rochester, NY
実は、4月8日にドライデン・シアターでイーストマン・ハウスの栄誉賞を受賞したジョナス・メカスの新作『WTC』（2010年）が上映されたのを機縁にオガワさんとカワハラさんはメカスとのインタビューに漕ぎ着けた。そのインタビューのなかで、2007年の「365日企画」に触れて、メカスが私の試みに言及していたことが分かり、以下のように、DRYDEN BLOG の4月22日のエントリー（「特別企画」 ジョナス・メカス特集 パート４ 「インタビュー 」前編）注記でトラックバックしてくれたのである。
メカス：…日本には私のサイトのすべてのフッテージの索引を作り、すべての音声を文字に起こして、さらに誰かがフッテージの中で言及されればその人物の情報をつけるということまでやったひとがいるんだ。いまでもまだやってくれているはずだがね、サイト上のすべての情報を細かく追ってくれるなんてすばらしいことだよ。たしかどこかの大学で教えてるはずだが、私のファンなんだ。[注]
[注]インタビュー後、三上勝生氏によるブログ『記憶の彼方へ: Beyond Memories of Life』と判明。日記プロジェクトの索引については2008年1月1日のポスト「Index of 365 Films 2007 by Jonas Mekas, ver. 1」（http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20080101/1199201811）を参照されたい。
こうしてブログを介してニューヨーク州の片隅と日本の片隅が時空を跨いでつながった。こんな愉快なことはない。
