#6 TO THE MOTHER EARTH by Shozo Nakano


 via NIKKOR 50mm F1.4


九州小倉在住の花師であり、陶芸家であり、彫刻家であり、画家であり、パティシエでもある中野正三さん(公式サイト「shozo nakano HANANOKOE」)から、空飛ぶ展覧会(Flyer Exhibition)の「花ノ聲ヲ聴ク」シリーズの六作目「#6 TO THE MOTHER EARTH」が届いた。浜木綿などと同じヒガンバナ科のスパイダー・リリーが、自作の黒い陶器に生けられて、インド綿の上に置かれている。しかし、インド綿はただの下敷きや背景として用いられているわけではない。中野正三さんにとっては、インド綿もまた<花>なのだ。もしかしたら陶器も。そんな中野正三さんは目には見えない地球規模の<庭>を強く感じているはずだ。だから、文字通りの「花」だけではない、大地が差し出してくれる素材をすべて<花>として生かす造形を探求することを通して、大地に返礼しつづけている。中野正三さんの「花ノ聲ヲ聴ク」は「大地ノ聲ヲ聴ク」と読み替えても差し支えないだろう。


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