夢のなかに行方不明の叔父さんが現われて呟いた。 「嘆くことはない。消滅する路地は、ひとの内面に場所を移すだけだ」*1 (でも、それを記憶したひともいずれいなくなるでしょ?) 「それが嫌なら、お前が一篇の詩のなかにでも場所を移せばいい」 *1:辻征夫…
少なくとも一日に一度は自分を壊す激しい叫び声を上げる夢をみては、狂った現実を優しく抱き締める彼の囁く歌声を真似て、世界の危ういバランスを保つ。無残な通りが路地になるまで。
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