回収されるアイスキャンドル

大量の湿った雪が一晩で景色を一変させた。

樹々は雪化粧しなくともそもそも美しい。心密かに見たいと願っているのは、電柱と電線が雪化粧した姿だ。町中の電柱が真っ白になり、青空を背景に電線が白い線となり伸びる景観を想像する。


藻岩山の山肌も一段と白くなった。


今朝はカラスの声が聞こえなかった。代わりのように、雀たちの小さい宇宙のさえずる声があちらこちらから聞こえた。。

次に現れたのは頭が小さくて尾の長い野生のハト系の鳥たちだった。たぶんキジバト


アイスキャンドルのほとんどすべてが降った雪に加えて除雪された雪にも埋もれていた。公園の傍で二つだけわずかに頭を覗かせていた。そのうちの一つを撮った。

近くに大きなワンボックスカーが停車した。作業服姿の年配の男が出てきて、アイスキャンドルの雪をほろっていた私をちらりと見て、誰にともなく「回収、回収」と呟いた。

家裏の物置まで40cmくらいの幅の道をつけた。あまり幅をとると、雪を捨てる場所がなくなるので、細い道にする。まだ両壁の高さ、深さは50〜60cmだが、昨年はたしか1m以上はあった。まだ序の口ということ。