シラカバとキレンジャク

札幌、快晴。寒くなく、緩くもない。体感気温零下数℃。うっすらと雪が降り積もっていた。

空の青を背景に白樺(white birch)の白が目に痛いほどだった。

2月3日に引用した与謝野晶子の歌を思い出す。


以前から気になっていた縄製の容器。果物でも入れて乾燥させているのだろうか。でも、食物ならカラスに狙われるはずだし。これは一体何だろう?一本の樹に同じものが二個吊り下げてある。

タンポポ公園の蝦夷の小林檎には、2月21日には見かけなかった、ワックスで固めたような尖ったヘアー・スタイルが目立つ野鳥のカップルが飛来していた。全身の羽毛が絹のように滑らかな印象だ。



帰宅後、早速『フィールドガイド 日本の野鳥』(日本野鳥の会)で検索したら、その特徴的な冠羽と翼の白斑と黄色の尾先で、すぐに分かった。キレンジャク(黄連雀, Bohemian Waxwing, Bombycilla garrulus)。レンジャクの仲間には他に、翼の白斑がなく、尾先が赤い仲間はヒレンジャク(緋連雀, Japanese Waxwing)と日本では見られず北米大陸で繁殖するヒメレンジャク(姫連雀, Cedar Waxwing)がいる。分類上、レンジャクはスズメに包含される、というか、スズメの範囲が大きいので、一昨日のメカスのフィルムで救助された鳥はよく見るスズメではないが、広くはスズメの仲間であることに間違いはなかった。