チオノドクサGlory of the Snow

札幌、曇り。暖かい。

藻岩山のゲレンデのブッシュはさらに広がった。昨日アオサギを目撃したときの驚きと、その後の中山さんからの横浜での目撃の知らせが後を引き、今朝も原生林の傍を通り過ぎるときには、思わずアオサギの姿を探していた。が、姿は見なかった。

昨日「同定できず」と記録した植物に関して、mmpoloさん(id:mmpolo)が、「キンポウゲ科ミスミソウスハマソウの仲間だと思います。園芸店ではユキワリソウの名前で売られています。」と知らせてくださった。今朝改めてその姿を撮影しようとしたら、花びらは閉じていた。

ミスミソウスハマソウ、あるいはオオスミソウを調べ出したら、面白くて止まらなくなってしまった。そしてちょっと混乱してしまった。一般には「ユキワリソウ(雪割草)」という和名は、ミスミソウスハマソウケスハマソウオオスミソウなどのキンポウゲ科(Hepatica)*1の仲間の総称のようだが、他にシロバナユキワリコザクラのようなサクラソウ科(Primula)の仲間を指すのにも使われていることを知った。それはさておき、私が見たのは花と葉の形からはミスミソウ(三角草)のようだが、茎の太さと産毛の濃さがちょっと気にかかっている。変種なのだろうか。実在する植物の世界と人間の知識の世界の関係の難しさを改めて感じた。

ミスミソウのあるお宅の近くの別のお宅の庭に、初めて見る花を発見した。一見したところ花は一昨日のハナニラにも似ていたが、よく見ると形も花心も全く違い、葉の形も違った。全体の雰囲気も異質だった。帰宅後、「種類で探す花図鑑3」の「球根類」にそっくりの花、チオノドクサを見つけた。「ちおのどくさ」?何語かと思ったら、ギリシア語だった。学名のChionodoxaの読みが「チオノドクサ」で、日本語の「喉」や「草」とは関係ないのだった。紛らわしい。ギリシア語で「チオン(雪)」+「ドクサ(輝き)」=チオノドグサということらしい。雪の中で輝くように咲いていることから付けられた名のようだ。英名はその意味を継承したGlory of the Snowである。眩しい名前だ。このチオノドクサにはちゃんと和名「雪解百合(ユキゲユリ)」がある。ユリ科の球根性草花で、原産地はクレタ島キプロス島、トルコあたりである。古代ギリシャの哲学者たちもこの花を見たに違いないと想像するのは楽しい。一種の花の名前を知ろうとしただけなのに、言語のリンクを辿って、心は古代ギリシアやトルコにまで飛ぶ。

空き地のクロッカスの列。

トウモロコシ畑の隅っこにあるルリカラクサ(通称オオイヌノフグリ)は確実に色が濃くなってきた。ピンぼけなのは私の腕のせいもあるが、デジタルカメラのピント調節機能が働かなくなってきたせいもある。やっぱり修理か買い替え時か。

自宅傍で19日に大学で見たのと同じヒガラ(日雀, Coal Tit)を見かけた。スズメより小さく、翼に二本の白いライン、そして短い冠羽(頭の毛がややボサボサ)が目立つ特徴だ。