A summer night session on Suffolk street:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、6月、164日目。


Day 164: Jonas Mekas
Wednesday June 13th, 2007
5 min. 27 sec.

A summer night.
Dalius, Kenny,
our gang goes a little
bit wild on Suffolk
street
, Lower East
Side
--

ある夏の夜。
ダリウス、ケニー、
我々仲間は
ローワー・イースト・サイドの
サフォーク・ストリートで
ちょっと熱くなる…

4月4日、夜の舗道で演奏した仲間のようだ。その「続き」のようにも見える。ドラム、トロンボーン、手拍子、声。あのときメカスは「Bushwick!、Bushwick!、」と声で参加していた。トロンボーンを吹くヒマラヤズのリーダー、ダリウス・ナウージョ。ドラミングする短髪長身の青年。手拍子で参加する長髪を後ろで縛った小柄な青年。どっちがケニーかは不明。メカスは聞き取れない詩のような言葉を叫ぶように歌う。軽い熱狂、狂乱。

演奏終了後、一行は車道をどこかへ向かって歩き始める。するとすぐに知り合いらしき眼鏡をかけた長身の男性と鉢合わせる。彼は一人一人を抱擁し、再会を喜んでいる。談笑するうちに、ダリウスがトロンボーンを吹き始め、メカスも歌い始める。「サフォーク・ストリートに、……、俺たちはまだここにいいるよ。……」これからどこに行こうかと相談が始まる。「ピンク・ポニーにしようか、……」

4月4日「Now We Are Here (NWAH)」の後半は、メカスの詩の朗読とNWAH楽団の演奏のコラボレーションだった。メカスの悲痛な呼びかけが蘇る。

……
私の人生は私のものだから
人生はただの受取人ではない
私達の愛は日々のつまらなさを超える
……
私はここにいる この真夜中に
私はここにいる 待っている この真夜中に
想う 想う 不安の中で
想う 想う あなたのことを想う あなたのことを 想う