ジョナス・メカスによる365日映画、12月29日、363日目。
Day 363: Jonas Mekas
Saturday, December 29th, 2007
6:15 min.
Anthology celebrates
New Year (footage
from the Golden Age
of Anthology) --
アンソロジーの入口広間で即興大合奏を繰り広げる総勢20人くらいのスタッフと友人たち。楽器を演奏する者、床を擦って音を出す者、叫びに近い声を出す者。大合奏の中心は、ドラムスのダリウス・ナウージョ(Dalius Naujo)とテナー・サックスのオーグスト・ヴァルカリス(Auguste Varkalis)。カウントダウン代わりの演奏が続く。壁掛け時計の針が午前0時を回ると、誰からともなく、Happy New Year!の声が飛び交い始め、開栓された瓶ビールが皆の手に渡る。抱き合っている者たちもいる。演奏はまだ続いている。
メカスを先頭に、皆次々と外に飛び出す。アンソロジー前の歩道は夜空宴会場になる。新年を祝い踊る者、抱き合う者、カメラに向かって新年の挨拶をする者、ひたすら楽器を演奏し続ける者。メカスはひとりで少し離れた場所まで歩いて行って、振り返る。アンソロジー前に集う仲間たち全員の様子をフレームに収める。最後に手書きの字幕が入る。
「黄金時代」の意味は不明。過去のある時期のようにも見えるし、実は正に現在のようにも見える。息子のセバスチャン(Sebastian Mekas)やベン(Benn Northover)の姿は確認できなかった。
このジョナス・メカスによる365日映画は残り二日となった。だが、12月分の回顧、そしておそらく1年分の回顧もあるだろうから、今日の映像が実質的には最後の映像になるかもしれない。そして365日で終わるのか、それとも「千夜一夜」に発展するのか、いずれにしても、どうなるのか、楽しみだ。