ジョナス・メカスによる365日映画、9月9日、252日目。
Day 252: Jonas Mekas
Sunday, September 9th, 2007
6 min. 06 sec.
I go to Willisau
Jazz Festival (Swiss)
with the Himalayas
band (Zebulon)---
ヒマラヤズ・バンド(ゼブロン専属)と
ヴィリサウ・ジャズ・フェスティバル(スイス)に参加…
冒頭、次のクレジットが入る。
Himalayas at
Jazz Festival Willisau
September 2, 2007
ヒマラヤズの演奏
ヴィリサウ・ジャズ・フェスティバルにて
2007年9月2日
ヒマラヤズの演奏の途中で、ダリウス・ナウージョ(Dalius Naujo)に導かれて、舞台の袖から、いつものソフト帽を被ったメカスが登場する。カメラは客席の最後部から舞台を捉える(撮影者は不明)。メカスはスタンドマイクを右手で持ち、「愛の詩」を激しく朗唱する。飛び入りの「詩人の朗読」は、最初はとんでもない「ノイズ」にしか聴こえないが、ヒマラヤズの演奏は次第に、メカスの言葉の力、独特の波動に、シンクロしていき、どんどん乗ってくる。
メカスが朗唱する「愛の詩」拙訳:
降参だ
降参だ
降参だ
すべてをなるがままに
すべてをなるがままに守るぞ
守るぞ
守るぞ
守るぞ
愛を
愛を愛、純粋な青空を
……降参だ
降参だ
降参だ
降参だ
すべてをなるがままに
すべてをなるがままに
すべてをなるがままに愛を守るぞ
愛を守るぞ
愛を守るぞ愛
愛
愛
……
愛を守るぞ
愛、純粋な青空を
……
降参だ
降参だ
降参だ
……
すべてをなるがままに
……
愛を守るぞ
愛は青空のように純粋なんだ
(客席から拍手と歓声)
***
ヴィリサウ・ジャズ・フェスティバル(Willisau Jazz Festival (Swiss))は、スイスのルツェルン(Luzern, Lucern)州の人口七千人ほどの小さな村ヴィリサウ(Willisau)*1で毎年夏開かれるジャズ・フェスティバルで、今年で33回目である。
*1:とりあえず、「州」、「村」と訳したスイスの地方行政単位に関しては、スイスの地方行政区画参照。