百合、昼顔、プルメリア、野茨、昇藤、八丈菜、野芥子

札幌、曇り。肌寒い。

藻岩山。

あちらこちらで、ユリ(百合, Lily, Lilium)が花盛りだ。

ある空き地で一輪だけ咲いていたこれはたぶんヒルガオ(昼顔, Calystegia japonica)。

あるお家の庭に蕾のつき方といい、花弁の重なり具合、滑らかな質感といい、今まで見たことのない種類の花を見かけた。調べたかぎりでは、夾竹桃(きょうちくとう)科のプルメリア(Temple tree, Plumeria)、別名インド素馨(そけい)に近い。ただし、葉の形状が違うように見える。プルメリアだとすれば、熱帯産なので、風変わりな第一印象は裏書きされる。

別の空き地で青々とした葉に地味な色の蛾か蝶が休んでいた。葉とのコントラストに目をひかれたようだ。触覚の形態が面白い。

6月11日に花を記録したノイバラ(野茨, Rosa multiflora)がたくさん果実をつけている。果実は営実(エイジツ)と呼ばれ薬になる。薬効と用い方はこちらに詳しい。

あちらこちらで、ルピナス(昇藤, Lupine, Lupinus)の果実の莢はこうして黒ずんできた。近いうちに弾けそうな感じ。

毛虫の餌になっていた、mmpoloさんの情報を元に調べたかぎりではおそらくハチジョウナ(八丈菜, Sonchus brachyotus)のすぐそばに、タンポポに似た花をつけた草を見かけた。スコップの形をした葉が特徴的だ。縁は歯が不揃いのノコギリ状(専門用語がありそう)である。これはノゲシ(野芥子, Sow thistle, Sonchus oleraceus)ではないかと思う。だとすれば、共にキク科のノゲシ属(Sonchus)だが、あの毛虫はハチジョウナしか食べないようだ。