原生林(virgin forest)の表情

札幌、曇り。時折小雨。昨日に続いて湿気多し。

藻岩山は中腹のゲレンデあたりまで霧に覆われていた。

道端や他所の庭の植物たちは雨に濡れそぼち、うなだれるものも少なくないが、明るすぎない光の中で、しっとりと美しく見える。しおれたユリの花、実をつけはじめた山葡萄が目にとまる。独り善がりの植物の世界を知るレッスンも、いよいよ原生林の高木を中心とした樹木を見分ける段階を迎えた、と大げさに言ってみる。昨日、一昨日とわずかに同定を試みたが、原生林の中の樹木たちは金網の向こう側にいて、間近に見ることができないし、異種の木が所狭しと寄り合い、絡み合っていたりして、そもそも視力の衰えと、カメラの機能低下もあって、私にとっては、それらを大雑把に見分けることはできても、それぞれを同定することは非常に難しい。が、楽しくもある。今朝は全体を観察した。

原生林の一部。

お気に入りのアサガオ朝顔, Japanese morning glory, Ipomoea nil or Pharbitis nil )が、雨に濡れてまた別の魅力的な表情を見せてくれた。

昨日フヨウだ、芙蓉だ、と大喜びしたのもつかの間、kinaさん(id:kina)からのご教示で実はムクゲ木槿、槿、Althea, Althaea, Hibiscus syriacus)であることが判明した。今朝見かけたこれもムクゲのようだ。フヨウもムクゲアオイ科フヨウ属、タチアオイアオイ科ビロードアオイ属。種の違いだ。