アレチマツヨイグサ、セイヨウオトギリソウ、横川浩治「生物の名前と分類」

札幌、薄曇り。肌寒い。

久しぶりに、あるお宅の庭のムクゲの木にシジュウカラを見かけ、原生林では、木々の間を高速で飛び交い、瞬間的に蝶が舞うようにも見える小型の野鳥を何羽も見かけるが、その速さに動体視力が追いつかなかった。当然カメラも。ゴジュウカラだろうか。

道端に見たことがあるようなないような、四花弁の黄色い花に目が行った。メマツヨイグサ(雌待宵草, Evening primrose, Oenothera biennis L.)の「近似種」*1アレチマツヨイグサ(荒地待宵草, Evening primros, Oenothera parviflora L.)だった。花弁の間の「隙間」が特徴らしい。

午前7時、また藻岩神社そばの外灯だけが灯っていた。

藻岩山。

タンポポ公園の遊具、球形で回転するやつ、が青いビニールシートに覆われていた。「安全点検中」と張り紙してあったが、事故でもあったのだろうか。昨日の夕方には、小学生たちが遊んでいたのに。

同公園の隣のお家の庭に、赤い実が見えた。通称ヒペリカム。オトギリソウの仲間のセイヨウオトギリソウ(西洋弟切草, Hypericum androsaemum)だった。和名は小坊主弟切(こぼうずおとぎり)。黄色い花の記憶がない。見落としていたのだろう。念のためブログ内検索してみたら、7月16日にちゃんと黄色い花の記録があった。「記憶想起」を支援してくれるブログ。

同公園の5本のエゾノコリンゴ蝦夷の小林檎, Siberian Crabapple, Malus baccata var. mandshurica)のうちの1本が実をつけていた。なぜか他の4本はまだ。

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「近似種」の概念を調べていて、海洋生物学者西表島貝類館の館長である横川浩治(よこがわこうじ)さんがまとめた「生物の名前と分類」という非常に役に立つページを見つけた。勉強になる。

*1:近似種とは学術的には別種として扱われているが、明らかに進化の上で相互関係が見出せる種の事で、変異種や交雑種とは違う。