秋分の日の朝、少なくても二種のキノコを見た

札幌、快晴。爽やか。

原生林のオニグルミの樹は通りの半分を覆うほど枝葉を伸ばしている。その下を歩くのが好きだ。そしてその陰から藻岩山を望むのも。

不図見上げると、オニグルミの上の方の葉がところどころ黒ずんでいて、驚いた。まさか全部の葉がこんな風に黒くなるはずはない。その前に落ちるだろう。病気だろうか。

この変わった形の黄色い花は「最近」見たはずだと思ったが、名前を思い出せなかった。ブログ内検索してみたら、三週間余り前の8月31日に記録した、ホソバウンラン(細葉海蘭, toadflax, Linaria vulgaris)だった。

これは最近あちらこちらのお家の庭で見かけるようになったサフラン(Saffron, Crocus sativus)。

藻岩中学校の体育館にさしかかったとき、中学校の敷地を区切る高さ1mほどの塀の上に二種類のキノコがちょこんとのっけてあった。傘を開いた大きなキノコと丸い小さなキノコ。大きい方は傘が千切れているが、直径10cmくらい。小さい方は直径3cmくらい。天狗茸(てんぐたけ, Amanita pantherina (DC.:Fr.) Krombh.)に似ているが、両者は傘の色も表の斑点模様もそっくりである。二つは同じ種で、生長すると傘が開くのか。未同定。

塀の内側すぐのところにはイチョウの樹が並んでいて、下草を覗き込んでみたら、違う種類のキノコが生えていた。表面はかなりヌメリがありそう。(後で出会った山菜に詳しいSさんに訊ねたら、食用になる通称「落葉キノコ」ハナイグチ, Suillus grevillei)ではないか、と教えられたが、確かではない。)

そして歩道には、すっかり枯れたイチョウの枝葉が落ちていた。