ジョナス・メカスによる365日映画、9月23日、266日目。
Day 266: Jonas Mekas
Sunday, September 23rd, 2007
2:24 min.
McGolrick Park,
Greenpoint, Brooklyn,
on autumn
Equinox day ---
秋分の日、秋の到来を確かめるように、メカスは独りで近所の公園を歩く。
シナリオ風に８つのシーンを説明してみる。7つは無音、サイレント（silent）である。前半の溶暗、フェードアウト（fadeout）の意味は不明。
1.濃い緑の葉が生い茂った大木（ヤナギの仲間に見えるが同定できない）を見上げる。（サイレント）
2.すでに落ち葉（形がはっきりと見えない）に覆われかけた地面を見下ろす。（サイレント）
（フェードアウト）
3.同じ大木を見上げる。視線をゆっくりと少しずつ下げる。左手に丈の低い別の樹が見えてくる。葉の形からカエデに見える。（サイレント）
4.同じ大木が地面に落とす影を見る。（サイレント）
5.足許を見ながら、落ち葉の上を歩く。（落ち葉を踏みしめる音）
6.何層にも降り重なった落ち葉をクローズアップする。カエデの葉が多い。淡い影が揺れる。（サイレント）
7.通りに面したフェンスの傍にある白樺の大木の幹の根元を見る。通りの方から強い風が吹き込み、大量の葉が舞い上がり、陽を浴びて煌めきながら落ちる。地下鉄の通気口からの風だろうか。（サイレント）
8.白樺の大木を見上げる。広がった枝には黄緑の葉がまだたくさんついている。青空と白い雲が見える。（サイレント）
