ピーマンの花、ホソバウンラン、捨てられた将棋盤碁盤


藻岩山。どんなものも何かを物語る。無言の存在と多種多様な痕跡に手持ちの言葉や想像力は圧倒されるのが常だ。

収穫される気配の感じられないとある畑のピーマン(甘唐辛子, bell pepper, Capsicum annuum var. grossum)の花。

15日に倒れていることに気づいたものの、三日間見過ごしていた、藻岩神社前の道ばたにあるホソバウンラン(細葉海蘭, toadflax, Linaria vulgaris)はまだ倒れたままだった。起こして撮影した。ちょっと汚れていたが、まだ元気そうだ。それにしても不思議な形の花弁だ。まだ見慣れない。
 
「燃えるゴミ」の日の今朝、とあるゴミ・ステーションに年季の入った立派な将棋盤碁盤が捨てられてあった。材質は不明。分別範疇からすれば、「粗大ゴミ」との境界すれすれの品である。四隅に金メッキの金属の飾りの付いた木製の蓋を開けてみたら、盤面には一本の亀裂が深く入っていた。それでもまだ色んな用途に使えそうだなと思った。しかし、これを抱えて持って帰るには重たすぎた。どんな人がどんな思いでこれをゴミとして捨てる覚悟を決めてゴミ・ステーションまで運んだのだろう。

サフラン公園に隣接するトウモロコシ畑の野菜等直売所の掲示板。今日は休みで明日は開店か。こんな知らせが結構大切なコミュニケーションであると不図思った。