クレマチス

札幌、雨のち曇り。今朝も散歩の時は晴れ間が広がる。「魔法の杖」の効果か。

一日でルピナス(昇藤, Lupin, Lupinus)がこんなに色づいていた。驚いた。

トチノキ(栃の木, Japanese Horse Chestnuts, Aesculus turbinata)の葉も気づいたらずいぶんと大きくなっていた。長さ10センチくらい。

雨に濡れて萎んだ巨大な、径15センチくらいのボタン(牡丹, Peony, Paeonia suffruticosa)の花を撮ろうと思って近づいたら、塀の上に大きな花びらが一枚落ちていた。

見上げると、雨に濡れた葉や花びらや蕾が朝陽を浴びて輝いていた。


あるお宅の生け垣のなかから一輪だけ顔を出していた。あっ、もうクレマチス(Clematis, Clematis hybrida)が咲いている、と感じた。後で調べたら、やはり昨年より二週間ほど早い。クレマチスに関する昨年の記録から。

クレマチスは蔓(つる)性多年草だが、蔓は生垣本体の葉に隠れて見えない。テッセン(鉄線)、カザグルマ(風車)という別名もあるようだが、その用法は必ずしも明らかではない。一説によれば、私が見たような8枚ものはカザグルマで、6枚ものがテッセン。両者の総称がクレマチスだというし、別の説では、クレマチスキンポウゲ科センニンソウ属の蔓性多年草のうちで、花が大きく観賞価値の高いものを呼ぶ園芸用の名称で、テッセン(鉄線)およびカザグルマ(風車)はクレマチスの品種の一つだが、クレマチス全体を指して テッセンやカザグルマの名が使われることもある。それくらい「融通が利く」命名のようだ。ちなみに、学名(属名)でもある「クレマチス(Clematis)」はギリシャ語の clema(巻き上げ、つる)が語源である。また、クレマチスは「蔓性植物の女王」と呼ばれていること、色彩と花姿は「日本人好み」らしいこと、さらに、「初夏」の合図であるらしいことなどを、初めて知った。
http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20070606/1181131835