いざ北へ2008

ささやかな夏の出会いへのお誘いです。

非常に嬉しいことに、今を時めく若い友だちのナルちゃんこと金城さん(id:simpleA)とバンちゃんこと坂東さん(id:keitabando)を夏の札幌に迎えることになりました。他にもまだまだ津軽海峡を飛び越えて来てくれる人がいるかもしれません。楽しみです。

7月30日(水曜日)の午後から私の研究室(6号館6階6605)でオープンな歓迎会を開きます。どなたでも自由に参加できます。三上のブログを見て来たと云ってください。大学は夏休み中ということもあり、これはあくまで私個人の自由裁量によるものです。場所はたまたま大学の研究室などですが、堅苦しいことは一切なしで、金城さん、坂東さんたちの面白い話を聞いたり、いろんなおしゃべりをしたりして、楽しい時間をすごせればいいなあと思っています。でも、何せ、ホワイトボードもあるし、隣は演習室だし、講義室を借りようと思えば借りられるので、何がどう展開するかはそのときの勢い次第です。

えっ、それだけ?と早合点した人のために、それだけのなかで実はどんなことが起こるはずかということを、よくあるシンポジウムなどのキャッチフレーズ風に大げさに表現してみると、こんな感じになるかもしれません。

古今東西の膨大な書物からなる迷宮に、知の電子化と開放化と共有化の未来を語る声が交響する。2008年7月30日(水曜日)札幌大学三上研究室および謎の地下図書館で、森羅万象にわたる過去の叡智に囲まれて知の未来に関する予言が炸裂し、交錯し、熱く渦巻くなかであなたは何を見るか。

どうですか。凄いっぽいでしょ。少し説明すると、一方には紙に印刷された本や論文の世界があって、もう一方にはそれらが電子化されてネット上で読めちゃうようになる世界が出来つつある。さらに紙に印刷されることなく、直接ウェブ上で公開されるテキストも増えて来る。で、大学とか図書館はその両者、三者の間で右往左往しているわけね。そこには知識に関わる理想と現実とかビジネスと教育とか組織と個人とかいうこれからの世界、未来を考える、占う上で重要な何本もの軸が交差してもいて、現在一番熱い話題領域でもあるわけですよ。ナルちゃんとバンちゃんが私に会いに来てくれる背景にはそんな意味合いもちょろっとはあるらしいということです。だから、会う場所も大学と図書館がふさわしいと思ったわけ。

ところで、歓迎会場となる三上研究室と名所「山口文庫」はこんなんです。


膨大な書物や雑誌が処分され空っぽ同然になってしまった三上研究室。しかし、そこには古今東西の映像コレクションだけは難を免れて残存し、またなぜか将棋盤と碁盤も置かれている。


古今東西の膨大な書物がこれでもかーというほど収蔵されている謎の多い地下図書館。通称「山口文庫」。かつて学長を務めていた山口昌男氏の「遺産」的文庫。図書館分類法から逃走するワールブルク的、山口的分類法に基づくボルヘス的迷宮が実現されている。

どうですか。まるで「未来」と「過去」を象徴しているかのようでしょう。

現在のところ、7月30日の過ごし方はだいだいこんな感じで考えています。

第一部
14:00 札幌大学三上研究室に集合&見学
15:00 面白い話を聞こう&話そう
第二部
18:00 酒宴(ワイワイ放談&密談。場所はお任せ。)

個人的には、「面白い話を聞こう&話そう」では、金ちゃんには「simpleA–Zが目指す日本改造計画」、坂ちゃんには「My Open Archiveが切り拓く知のフロンティアの光景」みたいな話が聞きたいなあ、と思っています。万が一、私が何か話すことになったら、ブログには書けない「散歩」の話がしたいなあと思っています。

以上、簡単ですが、お知らせ第一弾でした。

なお、第一部の前には北海道初上陸の人たちを「通過儀礼(皆でスープカレーを食べる)」に案内する予定です。

問い合わせ、アドバイス、要望、参加表明などは下のコメント欄か、三上elmikamino@gmail.comまでお願いします。