白亜紀の記憶

昨日訪れた山﨑ワイナリーのある三笠市はかつて炭坑で栄えた。石炭が採れるということは、ある意味で遠い時代の植物の記憶が蘇るということだ。石炭は、石油も、古代植物起源の化石燃料である。その同じ土地には遠い白亜紀の海の記憶も現存する。アンモナイト化石所蔵量日本一を誇る三笠市立博物館を訪ねた。そこには天然記念物に指定されたエゾミカサリュウ化石をはじめアンモナイト等1000点を越える化石が展示されている。収蔵数は3000点を越すと言われる。

土地には人類史以前の、絶滅した植物や動物の記憶も刻まれていて、それはその土地で穫れた葡萄などの作物や、それを原料にして作られたワインなどにも微かに香るだろう。メタセコイアアンモナイトの香り?