幾春別川を桂沢湖まで遡る

昨日、山﨑ワイナリーを訪ねた後、変わった名前の市来知神社(いちきしり神社)*1にお参りした。その後、三笠市立博物館に立ち寄ってから、幾春別(いくしゅんべつ)川に沿って走る道道116号線を桂沢(かつらざわ)湖を目指して「遡った」。

幾春別川は、北海道の夕張山地中央部に端を発し、三笠市岩見沢市を貫流して北村で石狩川に合流する、流路延長59km、流域面積332平方kmの河川です。上流部には深い山々に囲まれた桂沢湖があり、川が刻んだ周囲の渓谷からは、エゾミカサリュウアンモナイトなど、数多くの貴重な化石が出土しています。中流部から下流部にかけては、石狩平野を蛇行しながら流れ、周囲の水田地帯を潤しています。
「幾春別川の紹介」(『幾春別川をよくする市民の会』)

途中、幾春別滝見町の幾春別神社妙力龍神、特に妙力龍神が気になったが立ち寄る時間はなかった。


桂沢湖は桂沢ダムによってできたかなり大きな人造湖である。ダムを展望できるパーキングエリアには熊出没注意の看板があった。「9月12日出没」に思わず周囲を見回した。

桂沢ダム完成によりできた、大人造湖です。湖の周囲は62kmあり、原始林にかこまれ自然景観の美しいところで、道立自然公園に指定されています。湖畔には、宿泊施設、公園、キャンプ場、テニスコートが整備され、四季を通じて楽しむことができます。
「桂沢湖」(『南空知ふるさと市町村圏組合』)

紅葉見物にはまだ早く、人影もまばらなその湖畔に、なんと、ヒグマをはるかに上回る巨大な恐竜が出没した! 


ティラノサウルスアロサウルスか! ゴジラに見えなくもない! この目を疑うオブジェの下のベンチでは若者三人がティラノサウルスにしては、脚のデザインにリアリティがないのではないかという点をめぐって議論していた。また幼い男の子が尻尾と戯れていた。その母親はティラノサウルスの腋の下に蛾が沢山の卵を産みつけていると悲鳴を上げていた。このオブジェをめぐっては賛否両論が激しく対立しているようである。

私は一切の価値判断を放棄して複雑な気持ちでティラノサウルスの股の下をくぐり抜けた。

*1:「イチキシリ」は「熊蹄多き所」という意味のアイヌ語「i-cikir-us-i(イチキリウシイ)」に由来するという。「アイヌ語地名」参照。