達布山展望台





山﨑ワイナリーのある丘陵に瘤のような小さな山がある。変わった名前の達布山(たっぷやま)。「太布山」と表記した例もある。標高わずかに143.8mの山であるが、山頂の達布山展望台からは石狩平野を365度見渡すことができる。(二等)三角点が設置されている。

達布山は古くから道央、石狩平野が一望できることから北海道開拓の基本となる測量の原点とされてきました。1883(明治16)年6月に月形町の円山と結び、「達布山頂きに火をたき樺戸の位置を定めた」とされています。山頂には、測量の原点となる三角点があります。1887(明治20)年、達布山裾から峰延に通ずる道路が山間の奥深い二つの沢に義経橋と弁慶橋をかけ、達布山の景観とともに名所の一つになりました。明治中頃にはこの山に、板垣退助、永山武四郎、榎本武揚山県有朋山田顕義など数多くの要人が訪れています。

達布山展望台(『そらち 産業遺産と観光』)