自宅玄関前をゆっくりと移動するカタツムリ(蝸牛, Snail)。右巻き(右旋:dextral)の殻の螺旋構造が美しい。ミスジマイマイ(Euhadra peliomphala)のようだ。この辺りでは他の種を見たことがない。
先端に眼のある長い触覚と短い触覚をはじめてちゃんと見た気がした。「かたつむり」の歌を思い出した。
かたつむり(文部省唱歌, 1911年)
一、
でんでん蟲蟲かたつむり、
お前のあたまはどこにある。
角だせ、槍だせ、
あたま出せ。
二、
でんでん蟲蟲かたつむり、
お前のめだまはどこにある。
角だせ、槍だせ、
めだま出せ。
カタツムリの「カタ」は「笠」が語源で、「ツムリ」は丸くて小さいものを表わす「粒」と同源らしい。古くは「カタツブリ」と呼ばれていたという。
柳田國男に「方言周圏論」を展開したカタツムリの方言に関する研究がある。