昨夜、タンゴ、そしてウォン・カーウァイの映画『ブエノスアイレス』に触れたら、金沢さんがサウンドトラックに使われているピアソラの"Tango Apasionado"が大好きだと嬉しいことを書いてくれた。驚いた。私も大好きな、こんな曲である。
何て言えばいいだろう。絶望(重力)の波の中にしか希望(恩寵)は微かにしか見いだされないと呟き続けるようなメロディー。死ぬまでは何度でもやり直す(start over)、という感じか。
そんなことを思っていたら、くまさんがピアソラの"Milonga del Angel"をさりげなく教えてくれた。
ミロンガ(Milonga)は19世紀の終わりにアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれた四分の二拍子の舞曲のことで、20世紀に入ってすぐにタンゴのなかに吸収された。