太ったヒヨドリ

昨日からかなり冷え込んでいる。雪も降り続き、30センチほど積もった。新千歳空港発着便は運休が相次いでいるようだ。除雪が追いつかないらしい。電線に丸々と太った野鳥のカップルが止まっていた。最初はムクドリかと思ったが、よく見るとヒヨドリ(鵯, Brown-eared Bulbul, Hypsipetes amaurotis)だった。いつもの二倍くらいの太さに見える。羽毛の間に空気をたくさんはらんでいるのだろう。暖かそうだ。散歩の往きには、藻岩山には黒い雲が覆い被さっていた。藻岩神社でお参りを済ませて、帰ろうとして、ふと振り返ると、藻岩山は雪に煙ってもう見えなかった。吹雪が近づいてきそうな気配だった。久しぶりに顔見知りのTさんに出逢った。「あれ、風太郎は?」 いつものように一通り報告した。 Tさんはしみじみと「寂しいねえ」を二回繰り返した。私は自分でも驚くほど素直に「ええ、寂しいです」と答えた。