大道芸の町、野毛の夜、ブレッソンと中平卓馬





20日朝、横浜に向かった。調べたいことがあって横浜美術館を訪れた。ドガ展が盛況のようだった。「踊り子」のイメージが脳裏に浮んだまま、ドガ展は素通りして、美術情報センターに直行した。静かな閲覧室で資料を借り出して閉館まで没頭する。筋向かいの席では白髪の老女がゴヤの資料を大量に積み上げてこまめにノートを取りつづけていた。












JR根岸線桜木町駅前の広場の上空には月がかかっていた。コレットマーレ横浜ブルク13にはトラン・アン・ユン監督の『ノルウェイの森』がかかっていた。『青いパパイヤの香り』を思い出す。好きな映画だった。宿は「大道芸の町」野毛町にとった。夜は商店街や路地を歩き回った。ホテルに戻り、クレマン・シェルーの『ブレッソン』を読み、中平卓馬の『なぜ、植物図鑑か』を読んでいるうちに、眠りに落ちた。