釣をする少年たち、孤独なカモメ:真駒内川を行く1

午後から懲りもせず、10キロ歩いた。デイハイキング。目的は豊平川に合流する真駒内川をチェックすることだった。水脈としては、以前紹介したオカバルシ川に近いが、ずっと大きく長い川である。なぜそんなことをするかというと、私の幻想的なヴィジョンでは太平洋と日本海を結ぶ「見えない川」が流れているからである。その痕跡を暇を見つけては、ぼちぼちと探しているわけだ。

今日実際に真駒内川に沿って遡行することができたのはごく短い距離でしかなかったが、嬉しい出会いがあった。

一つは釣をする小学校高学年の少年たちとの出会い。

少し上流で仲間の少年がひとりで釣り糸を垂れていた。何が釣れるか訊ねたら、イワナとウグイです、という答えが返ってきた。しっかりとした丁寧な言葉使いだった。

パンツが濡れるのも構わず彼は水の中にどんどん入っていった。

そのさらに上流では、眼を疑った。カモメが一羽気持ち良さそうに遊んでいたのだった。これが二つ目の出会い。




こちらにはっきりと気づいていて、「お前も独りか」と言われた気がしたのが可笑しかった。




さらに上流では、一部新たな護岸工事が進行中だったが、そのさらに上流にはこのように自然の流れが生きていた。