寝坊、落葉とその跡

札幌、小雨模様。寒い。

散歩に出てすぐに雨が降り始めた。寝坊すると、だいたい決まって藻岩中学校の生徒たちが登校する時間とかち合う。目に飛び込んでくる規格化された制服のなかの顔、表情は、当たり前だが、ひとりひとり全く違う。その個性的な顔たちを見るのが好きだ。そして自分が中学生だった頃のことをいろいろと思い出す。「片思い」だった娘に一所懸命書いて渡したはずのラブレターが彼女の母親の手に渡り、彼女には届かなかったこと、等々。その頃から私はひねくれて、「手紙」の類い、このブログもそうかもしれないが、は一所懸命書いても誰にも届かないかもしれないところが面白いと思うようなったに違いない。あるいは、届いてほしい人に届いたかどうかは決して分からないところが面白い、なんて。藻岩神社そばの外灯が灯っていた。今時の中学生は私のようなドジは踏まない代わりに、届くことが当たり前だと思える世界を生きているような気がしないでもない。そうだとしたら、それは必ずしもいいことではないような気がする。(何が言いたいんだか。)

歩道に7つの小葉に分かれた萎れた大きな葉(未同定)が落ちていた。位置がずれた跡が美しく残っていた。これを撮った直後にバッテリーが切れた。