ジョナス・メカスによる365日映画、12月25日、359日目。
Day 359: Jonas Mekas
Tuesday, December 25th, 2007
7:37 min.
Raimund cooks
a piglet and
joyously treats
his friends on
Christmas day---
クリスマスに
ライムントは
子豚を料理して
友人たちを
嬉しそうにもてなす
6月26日の「貝料理」に続いて、ライムント(Raimund Abraham, 1933-)が友人たちに手料理をふるまうパーティーの様子。ライムントはオーストリア出身の著名な建築家。
ライムントは焼き上がった子豚をオーブンから大きなまな板の上に移して、そのまま客たちが待機するテーブルの上に乗せる。先ず、お米中心の詰め物を大きな器に取り出す。それから数種類の包丁を駆使して苦労しながら本体を解体し始める。骨は斧のような包丁でぶった切る。やや引いているように見える客もいる。メカスはライムントの手さばきと客たちの様子を黙って取り続ける。
私は食べたことはないが、子豚の丸焼き料理はスペインのセゴビアや中国の広州などでは名物らしい。北京ダックに似て、皮のパリパリ感を味わうようだ。しかしライムントの作った子豚丸焼き料理は皮と肉だけでなく、大量のライスの詰めもの、そして骨の部分まで味わうのが特徴のようだ。どこ風なのかは不明。ライムント流なのだろう。
食後のデザートは苺とカシスがてんこ盛りのタルト。
場面はがらりと替わって、マーズ・バー(Mars bar)のカウンターで仲間とクリスマスと新年を祝って乾杯するメカス。「太陽と恋に落ちた男」ジュリアス・ジズ(Julius Ziz)、オーグスト・ヴァルカリス(Auguste Varkalis)、パイプ・チョドロフ(Pip Chodorov)、そして見知らぬ女性が一人。