very deep feeling for Reality:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、10月1日、274日目。


Day 274: Jonas Mekas
Monday, October 1st, 2007
7:43 min.

Phong, Raimund
and myself, we are
discussing a serious
subject---

フォンとライムントと私は
真面目なテーマについて
議論する…

メカスが世界の実在(Reality)に関する熱の籠った意見を述べる。それにライムント(Raimund Abraham, 1933-)が「政治的スキル」の観点からちょっとコメントし、フォン(Phong Bui, 1964-)が溺れかかったときの逸話を披露する。

メカスは、宗教的観点や科学的理解(量子理論も含めた)を越えた、自分ではどうすることもできない「深い感覚(deep feeling)」があるという。それは三次元、四次元どころか、未知の多くの次元、レベル、方向など、考えるだけ無駄な非常に複雑な世界に根ざすものである。……。

そのような世界の実在を、「いつどこでだれがなにをどうした」的な情報に対応づけて、何かが分かったつもりになっている者は、世界の何たるかについて少しも分かっていない。映画はそのような余りに人間的な意味付けをすり抜け、くぐり抜けて届く世界の実在の報告、日記、ジャーナルである……。

そんな風に、私(三上)が突っ込まれているように強く感じた今日のフィルムだった。「確かに、でも……。」(三上)