『南無の日記』経由で『平民新聞』版の気合いの入った「はてなダイアリーアワード2007」(2007-12-26)を知った。平民さんはこう語る。
スタイルも違えば読んだ印象も全然違うし、そして当たり前ですが書いてる方たちの日記というものに対する考え方も一人一人ちがう、そういった、ある場所ある瞬間様々な思いでアップされた文章を、たまたま自分が目にしたという理由だけで、こうやって一つところに並べてしまう事に対して、若干の逡巡はあるのですが、「自分にとってこれらのエントリはとても大切なものなんだ!」という確信と勢いだけで、ここに並べてみたいと思います。
面白い。拍手を送りたい。ほとんど知らないエントリーだったが、二つだけ私にとっても非常に印象深いエントリーが選ばれていた。
もし、私が選ぶとしたら、『南無の日記』に関しては同じエントリーを、『ノッフ!』に関しては「クンパルシータ」(2007年12月28日)を選ぶだろうと思った。他にどの日記のどんなエントリーを選ぶだろうかと一年を振り返ってみるのは楽しそうだが、その時間はもうない。平民さんは丸二日かかったという。
Googleが世界規模で実現せんとする情報の組織化、あるいは同種の試みはそのままでは私にとっては何の役にも立たない。平民さんのように「自分にとってこれらのエントリはとても大切なものなんだ!」というような主体的な選択があってこそ、私にとって意味のある情報の組織化が初めて実現される。もとより、Googleはある種の世界観を提供するが、人生観を提供するというミッションは持たない。それは不可能だからだ。でもそこを誤解すると、Googleその他の挙動に振り回されることになる。