悲しい報告

札幌、晴れ。風強し。今朝の散歩ではショックなことがあった。体調もほぼ回復して、久しぶりにタンポポ公園のある通りに出た。しばらく見ないうちに楽しい変化が随所で見られた。ところが私にとっては重要スポットのひとつであるタンポポ公園に近づいたら、何か大きな不吉な異変を感じた。えええええええ、なんで!?と私は思わず大声を上げていた。


タンポポ公園の象徴ともいうべき5本のエゾノコリンゴ(蝦夷の小林檎, Manchurian crab, Malus baccata var. mandshurica)、今年は沢山の花、そして沢山の果実をつけたあのエゾノコリンゴたちのうち中心をなす2本の姿が見えなかった。一瞬狐につままれたような感覚に襲われた。何が起こったのか分からず公園に入りあったはずの場所に近づいた。なんと無惨に「剪定」されていた。乱暴に折られたように見える枝もあった。なんでこういうことをするのか。理由はだいたい見当がついた。大量の散った花やこれから落ちるであろう大量の果実の掃除、始末が大変だからだろう。しかしそんなことは剪定する理由にならない、と私は思う。根本的に間違っている。人間の浅はかな意図によって、町内でも数少ない美しいスポットに大きな傷がつけられた。大人が平気でこういうことをする環境で育つ子どもたちのことを思う。わずか一ヶ月前にはその花が満開の2本のエゾノコリンゴの木の下で甘い香りに包まれたのだった。5月16日だった。

そのとき撮影したビデオを何度も観た。

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冬、エゾノコリンゴの果実を目当てに集まる珍しい野鳥たちの姿を見る機会もぐんと減ることになった。

非常に残念で悲しい。