仕事柄、若い人たちの悩みを聞く機会が多い。そしていつも感じる。悩みを語る言葉が非常に抽象的だなあ、と。で、いつもこうアドヴァイスする。もう少し、具体的に言ってみて。(中略)そうすると、当初もやもやとした悩みが個々の具体的な問題として姿を現し、それらを一個一個片付けて行けばいいことが見えてくる。暗かった表情がだんだん明るくなってくる。もちろん、容易に片付けられない問題はある。でも、そのわずかに見えるステップがとても大事だと思う。
具体的事実から少しでも目をそらしたり、逃げたりした隙を狙うようにして、悩みは人を襲う。そんな悩みを解消する方法は、とにかく具体化、具体化あるのみ。具体的な姿が見えれば、何をすればいいかが分かる。