日記性


豆本51 北海道開拓記念館 第151回テーマ展「鶴見良行、東南アジア・北海道を歩く」22頁

「一日中、日記を書いていました」(美崎薫)。「夕食後、日記を整理して、明日の天候回復を祈りつつ、就寝」(鶴見良行)。

日記なんて、とるに足らないという気持ちと、日記こそが、人生の源であるという気持ちの間を揺れ動く自分がいる。日によっては、気持ちは大きくどちらかに傾くこともある。特に、前者に大きく傾いたとき、美崎薫さんや鶴見良行さんなどの限りなく仕事に近い、あるいは仕事の基盤になるような日記のあり方を思ったり、またジョナス・メカスの人生そのものような日記としての映画のことに思いを届かせる。