2008-08-25から1日間の記事一覧

20年前の映画、10年前の映画

娘に誘われてTSUTAYAに行く。娘が音楽を漁っている間、私は映画を新作から旧作までジャンルを問わず一通り見て回る。二、三、目に留まるが借りる気は起こらない。レジ横に中古のVHSビデオ百円均一の棚があるのに気づく。期待せずに、近づく。ああ、懐かしい…

真駒内川再訪

ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花, Great or Common Mullein, Verbascum thapsus L. )私は石と水からなる身体の土地に住んでいる。土地の外部の景観を形成する内部の景観を透視するのが好きだ。軟石で出来た石山と呼ばれる地区が広がり、そしてその名も硬…

シノメトンボは逃げなかった

二階のベランダに布団を干していたら、強風で固定用の大きな布団ばさみがはじけてとんで空き家になっている隣家の庭に落ちた。そのはさみを拾うために、失礼して、庭に入ると、子供の頃はクルマトンボ*1と呼んでいた、ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉, Sympetrum i…

矮小な自己満足を支える大きな構造を知る

人種に根ざした支配と差別の構造にふれる興味深いエントリーを続けて読んだ。 「梅崎義人『動物保護運動の虚像』の衝撃」(mmpoloの日記、2008-08-24) 「白人社会」(南米漂流、8・24) 前者は環境・動物保護運動に関わり、後者は貧民救済慈善活動に関わ…

日記性

豆本51 北海道開拓記念館 第151回テーマ展「鶴見良行、東南アジア・北海道を歩く」22頁 「一日中、日記を書いていました」(美崎薫)。「夕食後、日記を整理して、明日の天候回復を祈りつつ、就寝」(鶴見良行)。日記なんて、とるに足らないという気持ちと…

スゲ、ゴボウ

札幌、曇り。肌寒い。風太郎また食欲が落ちる。散歩も近道する。アスファルトの歩道とコンクリートの壁の隙間から雑草が生えているのを見るとホッとする。スゲ(菅, Sedge, Carex)の仲間のようだが、何スゲだろうか。道端に小型のアザミの花が咲いていると…

「すべての思い出がクシャクシャになりますように。」

どんなにそれが感情の直接的な表出に見えようとも、言葉になった瞬間にそれは表現という公共の空間にジャンプしている。そのことにナイーブであることは言葉そのものに対しても、そして公開する/されるということに対しても幼稚であると言わざるを得ないだ…