hayakarと行くishkar:水の記憶の巡礼

11月1日、宮澤賢治さながらに夜行列車に乗って津軽海峡を越えてはるばる会いにやって来てくれる変わり者がいる。東京下町の手拭いオヤジことid:hayakarさんである。お目当ては風太郎。私はついでである。最近ちょっとブルーな気分の花咲か爺はそれでもとても嬉しい。

早速彼の貴重な時間を盗んで無謀な計画を立てた。

hayakarとishkar(石狩)人elmikaminoは、クルミ・スマイルをお守りにして、豊平川沙流川、夕張川、石狩川を辿りながら、太平洋から日本海まで、二風谷からユーパロを経由して石狩河口まで、水辺、水際をたどりながら、北海道を覆っている薄っぺらな近現代の記憶を突き抜けて、アイヌ時代、縄文時代、さらには古生代の記憶にまで遡り、ふたたび、近・現代へと帰還するという、タイムトンネルを往復するような無茶な旅をする。要所要所で土地の水に指と舌を濡らす。水の記憶の巡礼。

夜は北海道近代を象徴する煉瓦作りの工場跡のサッポロビール園でジンギスカンでも食べながら泡立つ水を飲み、真夜中には現代を象徴するススキノ歓楽街で琥珀色の水を飲む。悪くないでしょ。