雪掻き二回

昼間の雪掻きの最中に、突然鳥たちが鳴き交わす声が聞こえて、空を見上げると、ムクドリが四、五羽、強風に煽られながら、裏山の方を目指していた。その直後、裏山の林全体が、ゴワーン、ゴワーンと唸り始めた。初めて聞く恐ろしい音だった。あの音を再現するにはどんな楽器がどれだけ必要だろうか。ちなみに、夕方、二度目の雪掻きをした。家の前に坂道がある。向こう三軒両隣の共有道である。その坂道には、融雪用の灯油ボイラー式のロードヒーティングが設置されている。ところが、雪が融けて流れた水がうまく下水溝に排水されずに、坂の下に積もった雪に染み込んで大量のシャーベット状の雪の塊になっていた。放っておくと車はもちろん人の通行にも支障を来す氷山になる。シャーベット状になった雪の塊は重い。非常に重い。また汗だくになった。終いにはフラフラだった。