マサオ日記


風太
1995.10.5–2009.2.1
享年14歳
(戒名「風狂多愛出游居士」)

一昨日2月1日夜8時に風太郎は静かに息を引き取りました。しばらくは眠っているようにしか見えませんでした。10日間のオムツ生活では、水以外は口にしませんでした。水を飲むことで体内を綺麗にして、逝く準備をしているように見えました。幾つかの峠を超えて、少しずつ少しずつ、生命の炎が小さくなっていき、最期はそれがスーッと消えたようでした。でも体には温もりが残っていて、2時間くらいでしょうか、冷たくなるまでは、妻と二人で、これで楽になったね、ご苦労さん、ありがとうと声をかけながら撫でていました。比嘉さん(id:Ryu-Higa)が、昨日の風太郎日記のブックマークに正直な感想を書いてくれました。「とても悲しい。心底思うのが僕は、あまりにも失うことに慣れていない。慣れる必要はない、と言われようがそれが自然の摂理だという揺るがない事実がある。喪失に対して、ここまで強く振る舞うことが出来ない。」 比嘉さん、ありがとう。たしかに、喪失感は否めません。しかし、強がりではなく、それ以上に感謝とねぎらいの気持ちが強いのも本当です。そんな気持ちが、ともすれば傾いたままになってしまいかねない気持ちをかろうじて立たせて、「風太郎日記」を書かせたのだと思います。「悲しい」とか「寂しい」の一言で慎むべきところを、いたずらに引き延ばし語っただけだと思われても仕方のないところがあったかもしれませんが、私の人生とブログと風太郎は決して切り離せない中での、ぎりぎりの選択と公開でした。とは言え、私の配慮不足で、余計な心配をかけ、辛い思いをさせてしまった方々には大変申し訳なく思っています。冷たくなった風太郎と丸一日過ごした後、昨日の夜に山奥の動物霊園で荼毘にふしました。体重は15キロにまで落ちていました。昨夜遅くに骨になった風太郎と帰宅しました。あらためて、年明け早々、無粋で不躾な内容の日記にお付き合いいただいた皆さんに心からのお詫びとお礼を申し上げます。大変失礼しました、そして、どうもありがとうございました。