何だ？ この不自然な落とし物は？ 網戸なんかに使うネットの切れ端が歩道脇の雪の上に落ちていた。ちょうど雪の穴をふさぐように置かれている。その穴は腕をずぼっと突っ込んで出来たように見えた。通学途中の小学生か中学生ならやりそうだ。でもその穴の上に誰がネットを被せるように置いたのか。ただの偶然か。それに、そもそもこのネットの切れ端はどこからどうやって運ばれて来たのか。近くに工事現場はない。考えられるのはゴミステーションくらいだ。カラスの仕業か。風の悪戯か。両方か。色々と想像力を刺激される。面白い。それにしても、しばらく眺めていると、芸術作品のように思えて来たから不思議だ。
