ドイツの植物学者、写真家カール・ブロスフェルト（Karl Blossfeldt, 1865–1932）の植物写真がなかなかいい。下のアーカイブで彼の代表的な写真集 Urformen der Kunst（1928）から120枚を見ることができる。色に頼れない分、植物たちの複雑な形態の特徴を分析し、基本形を抽出したといえるところまで持って行かなければならない。そのためにひとつの植物とどれだけの時間を過ごしたことだろう。ためつすがめつしながら、結局はクロースアップで「澄み切った」形を定着している。
同時代のフランスの写真家ウジェーヌ・アジェ（Jean-Eugène Atget, 1857–1927）との親近性を指摘する向きもあるようだ。
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