ヤマゲラ


シラカバ(白樺, Japanese White Birch, Betula platyphylla var. japonica



ヤマゲラ(山啄木鳥, Grey-headed woodpecker, Picus canus


晴れ。薄らと新雪におおわれた町は目が痛いほど光に溢れていた。サングラスにすればよかったと後悔する。軽い雪目になったようだ。散歩中の塚本さん夫妻に会う。一昨日撮った写真を渡す。喜ばれる。「昨日は寒かった、いくら歩いても体があったまらなかった。今日はあったかくていい」とご主人。藻岩神社にさしかかった時、住宅街の方から中型の野鳥が飛来し、境内の柳の樹に止まった。キツツキの仲間であることは分かったが、背中が黄緑色だった。初めて見た。帰宅後調べてみたら、ヤマゲラだった。本州以南で見られるアオゲラに酷似している。



路地階段を下りて、旧道沿いの商店街を歩く。



エール菓子工場直売店。バームクーヘンが美味しい。




波多野商店のご主人、波多野さん。アイスキャンドル作りの最後の追い込みに励んでいた。「気温がこれ以上上がらないといいですね」「そうなんだ。去年は全滅さ、あっはっは」今年は70個引き受けたという。毎年起こるアクシデントも含めて、ご自身が心底楽しんでいらしゃるようで、話をしていて気持ちがよい。いよいよ今日の夕方5時にどんぐり公園で点灯式と集いが開催され甘酒もふるまわれるという。「おいでよ」「はい」



波多野さんは札幌市商店街振興組合連合会が主催する「まちの灯り」にも参加している。



どんぐり公園では昨日見かけた方々が「アイスキャンドルフェスティバル」という横断幕を設置しているところだった。「ごくろうさま!」「はーい」そのなかに菱さんもまじっていた。昨日撮った写真を渡した。「え! そうかい。どれどれ。おお、ちゃんと仕事してたんだな」




もうひとつの路地階段を上る。階段の脇に積もった雪をスコップで削って階段状に成形しているおじさんがいた。「ごくろうさま。ここにもアイスキャンドルを置くんですか?」「ああ、そうだよ。どんぐり公園で5時くらいから点灯式があるから、甘酒も飲めるから、おいで」「はい」



サフラン公園に近づくと黄色い歓声が聞こえた。保育園児たちが小山でそり滑りならぬ、プラスティック袋滑りに興じていた。



サフラン公園入口のアイスキャンドル祭のシンボル像作りも最後の追い込みに入っていた。ご婦人方が大きな雪だるまを成形し、その周りで小中学校の女の子たちが小さな雪だるまをたくさん作っていた。「ごくろうさま!」「はーい」



サフラン公園から藻岩中学校に向かう歩道にずらりと並んだ出来立ての氷の燭台。




小坂さん作の巨大な雪だるまに初めて見る奇妙な作品が加わっていた。なんと、ひょっとこだ! どうして、道化のひょっとこなんだ? そうか、ひょっとこは火男、火の神様で、アイスキャンドル祭の守護神になるわけか。さすが、小坂さん。ますます乗ってきたようだ。先日撮った雪だるまの写真を届けた。「ひょっとこ、いいですね」「あっはっは、そうかい」