記憶の彼方へ14:親子三代


昭和33、4年。撮影者、撮影場所、未詳。祖父、父、叔父、私。若い頃の父はカメラ&バイク&釣り狂だったらしい。父は無謀にもまだ幼い、3、4歳の私をバイクの後ろに乗せ紐で自分の腰に結わいてよく釣りに行ったらしい。父の背中で眠気を催しウトウトした私は上体を左右に大きく揺らして後続車や対向車からクラクションを鳴らされたという。よく転落死しなかったものだ。暗いトンネルの中で対向車のヘッドライトに目が眩んだ微かな記憶がある。