これは造網性のコガネグモの仲間のようだが、未詳。
ちなみに、蜘蛛の仲間には、ハエトリグモのようにバルーニング(糸出し飛行)と呼ばれる糸を使って風に乗り空を飛んで分布域を広げる習性を持つ種がある。蜘蛛の糸が陽光に煌めき空を飛ぶ様子はこの世のものとは思えないくらい美しいという。たしか、辺見庸がどこかでそう書いていた。akiliusさんのブログ「白鳥座」の説明によれば、バルーニングによって蜘蛛の糸は数千メートル上空に舞い上がり、数百キロの距離を飛ぶことも珍しくなく、太平洋を越えることもあるという。日本では山形など東北地方で初冬や初春によく見られ、「雪迎え」、「雪送り」という言葉もあるほどだという。欧米でも「天使の髪の毛」などと呼ばれるらしい。見てみたいものだ。それから、ハエトリグモがバルーニングのため尻を上に向けて糸を放出する瞬間を捉えた貴重な写真をグラフィク・デザイン・ユニット「ブリッツ blitz」が手がける美しい「Jumping Spider Photo Gallery クモの写真館」で見ることができる。