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昨年春に初めてその存在と名前を知ったチョウセンゴミシ(朝鮮五味子, Schisandra chinensis)を向平さんちのお庭で毎朝拝見している。花が終わってからはその「五味子」と呼ばれる果実について、まだ青い頃からほぼ毎日その変化、熟し具合を見てきた。まだ青いですねえ。色づいてきましたねえ。ずいぶん赤くなりましたねえ。向平さんとはそんな言葉を交わしてきた。数日前からほぼ完熟と言っていい赤さに近づいた。向平さんはそろそろ収穫することだろう。今日の夕刊にこの五味子に関するコラムが載っていてちょっと驚いた。日本ではその存在も名前もあまり知られていないように思われる五味子だが、韓国では果物茶、ゼリーやジャム、お酒などに活用されており、スーパーで乾燥果実が容易に手に入るほど、本格的に栽培している農家がある。南東部の聞慶がその主要産地であるという。
朝日新聞(夕刊)2010年9月25日
朝鮮五味子は北海道、本州北部、中国、朝鮮半島、アムール川流域、樺太に分布するマツブサ科の落葉性つる植物である。古来、その果実は五味子(ゴミシ、朝鮮語でオミジャ)と呼ばれ、小青竜湯、清肺湯、人参養栄湯などの漢方薬に配合されている。日本でも古くからその薬効は知られ、薬局方にも生薬として登録されている。ところが、韓国や中国のように活用するようにはならなかった。ただし、最近になって新しい特産品としてチョウセンゴミシの栽培に取り組む動きが出てきたようだが。*1