'Tomorrow Evening in Wiesbaden' from Jonas Mekas' Diary, June 15, 2012
ジョナス・メカスの日記によれば、彼の最新作『Reminiszenzen aus Deutschland』がヴィースバーデンで初上映された。ヴィースバーデンといえば、ジョナスが弟のアドルファスと共に過酷な生活を送った難民キャンプのあった場所だ。展覧会を兼ねた上映会のポスターには『I HAD NOWHERE TO GO』(邦訳『メカスの難民日記』)の表紙に使われた肌理の粗い写真が驚くほど鮮明な写真として再現されている。時の経過によって、過去の体験の意味がより明らかになるかのような印象を受けた。そして、その過去の体験の更新された意味が、その時点からは未来である現在をも新たに照らし出すことを、ジョナスは目論んだのかもしれないと思った。過去から回想される現在、、。それにしてもどんな映像が見られるのか。