風の丘で

(風の強い日だった)



望来の丘から石狩湾の向こうに増毛山地を望む。暑寒別岳(1491m)、群別岳(1376m)、南暑寒岳(1296m)、浜益岳(1258m)、雄冬山(1198m)、惠岱岳(1061m)、群馬岳(971m)、王滝山(1038m)、浜益御殿(1039m)等。

望来 もうらい

 知津狩(しらつかり)の北隣の川名、地名。これも分かりにく地名である。永田地名解は「モライ。遅流(川)。モイレと同義」と書いた。moireは流れが静かで遅いということで、モライがそれと同じ意の語であるとアイヌから聞いたのであろうか。松浦氏西蝦夷日誌は「ムライ。モウライ。名義、風によって閉じ、また開き等する儀也」と書いた。

  山田秀三『北海道の地名』(北海道新聞社、1984年)113頁〜115頁


「風によって閉じ、また開き等する」か、、。